ライトポリッシュ・コース有料化のお知らせ

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写真はフルポリッシュの作業のひとコマです。クロノグラフなど複雑な構造のケースをフルポリッシュするためには、プッシャーやリュウズのパイプなどを全部はずさないと研磨と再仕上げが不可能な場合があります。同様にライトポリッシュの場合であっても、フルポリッシュのように完全に分解せずマスキングテープなどを施して鏡面部分を研磨する際は、こういった複雑な形状だと実はかなり労力と手間がかかります。バフ研磨機を回せばその分の電気代もかかります。研磨剤も減ります。研磨布も消耗します。細かいようですが、タダではありません。これまではライトポリッシュにかかるコストは、オーバーホール費用込みのサービスとしてご提供してまいりました。

しかし、どうにも割に合わないことが判明いたしました。

ライトポリッシュの場合ですと、マスキング処理が必要なもの(メタルブレスレットで、鏡面とヘアラインが交互に入ったものなど)と、全く不必要なもの(革ベルトのもので、本体も全て鏡面のタイプなど)で、行程にかかる時間や手間が倍以上も違う事もあり、全て無料で提供することに限界を感じております。また、研磨をせず、洗浄のみをご選択されたユーザとの料金差別化という点でも、違和感を覚えておりました。

そこで、誠に勝手ながら今後は ライトポリッシュ・コースは一律 ¥1,000 に有料化 とさせていただきます。

また、フルポリッシュは従来通り¥5,000でのサービスご提供を行います。ただし、こちらの場合も、ケース・バイ・ケースで作業の難易度が異なるため、実施が難しいものや、フルポリッシュを行うために新たなパーツの交換が必要となるような場合(洗浄のみ/ライトポリッシュであれば本来必要ない作業)は、特別料金にて実施させていただくことにいたします。

個人的にはあまり研磨はおすすめいたしません。研磨すればするほど、地金は擦り減って、形は丸くなります。小さくなります。そしてやがて研磨不可能なサイズになって見栄えのしないものになります。洗浄のみでお使いいただくほうが、使い込むほどに年月に相応の風格のようなものがでてきます。飴色に焼けた文字盤や針が良く似合います。例えばアンティーク品やヴィンテージ品は、ケースだけをピカピカにしたところで、何となくしっくりきません。もちろん現行品で実用している時計は、普段使うものだからキレイにしておきたい、という需要もあるでしょう。それは理解しております。研磨は趣味の良さがキーワードだと思います。なんでもかんでもとにかく磨く、というスタンスからは一線を画したサービスのご提案でもあります。

以上、みなさまのご理解を賜りますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。

アトリエ・ドゥ