Sinn: 900 GMT chronograph

鳥取県K.C.様ご依頼品

ジンのGMTクロノグラフのオーバーホールのご依頼です。文字盤がビッシリの計器類を強く思わせるデザインです。


ジン・900 GMT クロノグラフ

さっそく歩度測定からみていきます。縦姿勢でだいぶ遅れが目立ちます。

 

裏蓋をあけたところ、ガスケットと裏蓋の接合面には赤サビが生じていました。

 

ムーブメントを抜いたところ。インナー回転ベゼルは特殊な構造のため、取り外すためには風防をケースから抜かないといけません。当工房ではケース洗浄のみ可能です。こういう特殊構造のものは分解して研磨するために特別な道具や交換パーツが必要になります。

 

裏側からみたところ。ガスケットの入る溝の部分のサビをよく落とします。

 

ムーブメントを分解したところ。ETA7750をベースにしたもので、GMT機能が付加されたものです。

 

パーツの洗浄がおわり、ケースに収めたところ。

 

まずベースムーブメントを組み立てます。

 

ベースムーブメントの測定。振り角も300°まで出ており、各姿勢の歩度もそろっています。とくに問題はみられません。

 

つづいて、クロノグラフ部分の組み立てへと進みます。

 

クロノグラフ機構の部分を拡大したようす。ネジには全く舐め痕もみられず、キレイな状態です。

 

こちらは針回し機構と文字盤の剣付けまでしたところ。

 

自動巻ローターを組んで、動きをチェック。スムーズな回転でこちらも問題はありませんでした。

 

剣付けした針を真横からみたところ。GMT針が長くすぐ上には時針、下は小秒針などに挟まれているため、あらゆる位置へと早送りで針を動かしつつ、他の針との接触などがないかをよく確認します。たてこんでいる針の取り付けは大変です。

 

ケーシングしてオーバーホール組み立て完了。サビもきれいに落ちました。

 

最終特性

左上)文字盤上 振り角 277° ビートエラー0.0ms +005 sec/day

右上)文字盤下 振り角 285° ビートエラー0.0ms +005 sec/day

左下1) 3時下 振り角 255° ビートエラー0.0ms +009 sec/day

左下2)12時下 振り角 244° ビートエラー0.2ms +003 sec/day

右下3) 3時上 振り角 252° ビートエラー0.1ms +007 sec/day

右下4)12時上 振り角 250° ビートエラー0.0ms +010 sec/day

 

【Sinn 900 GMT Chronograph】
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□オーバーホール料金 クロノグラフ ¥ 30,000
□その他
 ・研磨サービス ケース洗浄のみ
 ・サビ取り&パーツ補修 ¥10,000
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合計金額      ¥ 40,000

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