Seiko: 6155-8000

セイコー オートマチック・ハイビート36000(6155−8000)

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分解前の測定です。−10 〜 −30秒程度と遅れており、やや姿勢差も開いています。振り角が平姿勢で200°出ていますので、パーツの交換が必要となるほど深刻な状況ではなさそうです。

 

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裏蓋を開けたところ。『04.9 センタクした』とあります。1989年07月〜2004年09月までと思われる修理履歴もあり、6〜9年に1度と少し開きはあるものの、ちゃんと定期的にメンテナンスされていた個体だと分かります。こういうものはオーバーホールにより性能の改善が期待しやすいです。裏蓋のガスケットがヘタッておりますので、これは交換します。

 

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リュウズを取り外したところ。防水用のガスケットがリュウズの内側ではなく、パイプとの間につくタイプです。リュウズにも様々なタイプがあります。今回は比較的楽に汚れを落とす事ができました。ケース内部にサビなども生じておらず、特別料金の適用もせずにすみます。

 

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香箱からゼンマイを取り出した直後です。さすがに経年の汚れが目立ちます。油も完全に乾ききっておりました。

 

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ゼンマイを巻き直して、新しい注油をします。

 

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ムーブメント全てのパーツが分解・洗浄できました。測定時の印象通り、内部パーツに大きな損傷はなく、交換が必要となるパーツは見当たりませんでした。

 

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ムーブメントを組み立てていきます。過去に何度も分解掃除されているため、パーツには至る所に小傷などが見られます。

 

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ベースムーブメントが組み上がっていく様子。テンプはひげぜんまいが妙なことになっていましたので、修正をしてあります。

 

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ベースムーブメントの測定

左上)文字盤上 振り角 242° ビートエラー0.2ms +008 sec/day

右上)文字盤下 振り角 235° ビートエラー0.0ms +010 sec/day

左下) 3時下  振り角 223° ビートエラー0.0ms +007 sec/day

右下)12時下  振り角 225° ビートエラー0.0ms +009 sec/day

ひげぜんまいの修正がかなり効いています。

 

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カレンダー機構の組み立てと、文字盤・剣付けへ進みます。

 

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自動巻きブロックも組み込んで、ケーシングまで来ました。

 

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最終特性(全巻き)

左上)文字盤上 振り角 247° ビートエラー0.2ms +006 sec/day

右上)文字盤下 振り角 237° ビートエラー0.0ms +006 sec/day

左下1) 3時下 振り角 227° ビートエラー0.0ms +008 sec/day

左下2)12時下 振り角 221° ビートエラー0.0ms +004 sec/day

右下3) 3時上 振り角 226° ビートエラー0.2ms +003 sec/day

右下4)12時上 振り角 220° ビートエラー0.3ms +002 sec/day

全姿勢差(Δ)6秒 /最大振り角247° 最小振り角220°

10振動の時計とあって、振り角がやや低い点は問題ありません。むしろ年式を考えれば、とても製造後半世紀が経とうとしている時計とは思えない程優秀です。今なお十分に実用可能な性能ではないでしょうか。

 

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完成

今回のサービス料金:オーバーホール(自動巻き) ¥20,000

外装研磨サービス:ライトポリッシュ ¥1,000

ブログ掲載オプション:¥5,000

交換パーツ費用:裏蓋ガスケット ¥ 500

合計:¥ 26,500

 

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