SEIKO: Load Matic 5601-9000

オーバーホール事例:セイコー・ロードマチック (東京都J.S.様ご依頼品)

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セイコー・ロードマチックのオーバーホールとライトポリッシュのご依頼です。平姿勢で−30秒、縦姿勢では−50〜−90秒程度遅れています。振りも平で最大160°と元気がありません。波形も少しフラフラしています。

 

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テンプの耐震装置には油が1滴も残っておらず、典型的な油切れです。

 

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パーツを全て分解して洗浄しました。年式の割には摩耗や劣化が進んでおらず、状態は良いほうです。

 

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香箱のゼンマイもすっかり油が乾ききっていましたので、洗浄して注油し直します。

 

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テンプを地板に組んで、ひげぜんまいの具合をみます。幸いこの部分も状態が良く、あまり修正らしい修正もせずに済みました。

 

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ベースムーブメントの組み立ての様子です。輪列の歯車から組み、巻き上げ機構、脱進器、テンプと進みます。

 

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ベースムーブメントの測定です。

左上)文字盤上 振り角 225° ビートエラー0.3ms +010 sec/day

右上)文字盤下 振り角 220° ビートエラー0.0ms +009 sec/day

左下) 3時下  振り角 180° ビートエラー0.6ms +019 sec/day

右下)12時下  振り角 173° ビートエラー0.6ms +003 sec/day

Δ20秒以内に入っており、この手の国産時計としては良いほうです。

 

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裏回りカレンダー機構は省略されているタイプですが、5601をベースに多くの派生型が作られました。剣付けをしてケーシングまで進みます。

 

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最終特性

左上)文字盤上 振り角 217° ビートエラー0.4ms +014 sec/day

右上)文字盤下 振り角 220° ビートエラー0.0ms +010 sec/day

左下1) 3時下 振り角 233° ビートエラー0.5ms +014 sec/day

左下2)12時下 振り角 210° ビートエラー0.6ms +015 sec/day

右下3) 3時上 振り角 198° ビートエラー0.0ms -003 sec/day

右下4)12時上 振り角 196° ビートエラー0.0ms +003 sec/day

全姿勢差Δ18秒 振り角も200°以上でていますので、60〜70年代のオールドセイコーとしては合格です。

 

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完成。

今回のサービス料金:オーバーホール(自動巻き) ¥20,000

 

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